思いとアイディアを新たなお店に
遠野市の上郷町にある産直かみごうと言うビニールハウスで出来たお店を訪れました!
このお店では地元遠野で採れた野菜や果物などを販売しています。
またネットや電話からその日採れたての物を即日発送を行うという鮮度を重視した販売も行っています。
中に入るとたくさんの野菜や果物が売られていました。
野菜や果物だけでなく、花や漬物、ジャムなども売られていました。
その中にそば焼き餅と言う岩手に昔から伝わる伝統的なお菓子がありました。
そば焼き餅はそば粉を使った餅にくるみ、味噌、黒砂糖を混ぜたものを挟んで作ったお菓子です。
甘くてくるみや味噌の味が効いていてとても美味しかったです!
このお店の店長である菊池玲子さんと新田英雄さんにお話を聞きました。
この店は被災した直後、少しでも多くの人に食べ物が届くようにとすぐ営業を再開するように努め、近隣で最も早く復興したお店となったそうです。
そして営業再開から今までたくさんの人に新鮮な野菜や果物を提供する場となりました。
このお店は3/25をもってこの場所での営業を終了し、4/29から500mほど離れた場所で夢産直かみごうとしてリニューアルオープンします。
現在建設途中の夢産直かみごうの様子です。
ここでは以前のように遠野産の野菜や果物を売るだけでなく、地元の奥さま方の集まりである「あくてぃぶまみー」が採れたての野菜などを使って作るレストランと地元で採れた牛乳や果物、野菜を使ったジェラートの店が併設される予定です。
ジェラートの味には遠野で作られているくるみやカボチャ、ブルーベリーを使おうかという案がありました。
ぜひ一度行ってみたいと思いました!
またこのお店は子供たちと作りあげるお店と言うコンセプトをもとに作られようとしています。
元々産直かみごうで働いていた「あくてぃぶまみー」のお母さん方から「子供のいるところで働く」と言った言葉からヒントを得て、子供たちも一緒に働いたりお手伝いをするような環境づくりを考え始めました。
夢産直かみごうにレストランを併設してそこにお母さん方が働けるようにしたり、田んぼや畑を隣接し、そこで地元の小学生や中学生と一緒に野菜作り・販売を行ったり、自分達で搾った牛乳をアイスクリームに出来るスペースを設置すること、日や時間帯によって子供達に店番をしてもらう制度を作るなど、ユニークな案を盛り込もうと考えているそうです。
近年親が働く機会を生で見ることが少なくなっている子供達に親の働いている姿を見てほしい、野菜作りや店番と言った経験を通して子供達に更に成長してほしいと言った思いがこの店のコンセプトの1つになっているそうです。
いろんなことを考えて店づくりが進められていることに驚き、とても関心を抱きました。
この話を聞かせていただいたことでさらに完成したこのお店を見てみたいと思いました。
震災を乗り越え、たくさんの願いやアイディアをよって作られようとしている夢産直かみごう。
どんな姿に生まれ変わるかとても楽しみです!!
ボランティア、はじめの一歩
遠野滞在4日目。この日からついに遠野まごころネットワークさんの元でボランティア活動を行うことになりました!遠野での記念すべき初ボランティアです!まごころネットワークが拠点にしている遠野市浄化センターに向かいました。
午前7時40分。浄化センターに着くとたくさんのボランティアの方がいました。はじめにラジオ体操を行いました。まごころネットワークでは朝、全員でラジオ体操を行うことから始まります。ラジオ体操をするのはとても久しぶりのことだったのでとても新鮮でした♪次に朝礼があり、その日の注意や連絡を行った後、それぞれのボランティアの行き先ごとに分かれてボランティアを行う準備をし、それぞれの現場へと向かいました。
僕達は1日目、陸前高田市の長部町に向かい杉の木の皮を剥ぐお手伝いをするボランティアに参加しました。この杉は津波によって枯れてしまった木で、これを利用して製材所を作られるそうです。僕は夏休みにあった1回目の被災地に学ぶプロジェクトを参加した際にもボランティアを行ったのですが、その時は心のケアのボランティアであったこともあり、力作業のようなハード面のボランティアをするのが初めてだったのでとても楽しみでした。
現場に着くと現地の大工さん達が作業していました。まず2つのグループに分かれた後、この日のエリアリーダーであったニューヨーク出身のピーターさんに作業の説明と注意を受け、作業を開始しました皮を剥ぐ道具は鉈とかんなを使い、グループごとに木の皮を剥いでいきました。
作業中の様子です。
木の皮を剥ぐのが初めてということもあり、はじめはなかなかうまく剥がせませんでした。でもコツを掴んでくるとスイスイと剥げるようになり、作業が楽しくなっていきました。木の中には皮が剥ぎにくいものがあったり、木の節を取り除かなければならないものがあったので苦労しました。作業をしていくうちに少しずつ他のボランティアの人と話すようになり、いろんな話をしたり聞けたり出来ました。ボランティアの人達はみなさん出身地はバラバラ。滋賀、札幌、東京、千葉、ポルトガル、フランス、アイルランド・・・などなど。年齢や職業もバラバラ。学生、会社員、定年退職された方、元外交官のパワフルおばあちゃん・・・などなど。本当に老若男女いろんな人がいて本当にびっくりしました。もしこのボランティアに参加してなかったらこんな繋がりや接点が無かったのだと思うとボランティアと言うのはすごいものだなと思いました。
いろんな人に出会い、喋り、仲良くなる。これもボランティアの醍醐味なんだなと思いました。どのボランティアの人達も本当に気さくでたくさんコミュニケーションをとることが出来、すぐに仲良くなれました。とても嬉しかったです。ボランティアの人の中には上記でも挙げたように外国から来られている方もいました。日本語を分かる方や通訳の方もいましたが、いざ作業となると英語で会話しないといけない場面もあります。上手く自分の言いたいことを伝えられなかったこともあり悔しかったです。 ボランティアで英語の必要性を感じることになるとは…リベンジしたいです。
お昼の休憩時間。現地のおかあさん方が作ってくれた豚汁をいただきました。
美味しかったです!寒い土地では暖かい食べ物が体にも心にも染み渡ります。
そして岩手の伝統的なお菓子である「がんづき」と「ゆべし」をいただきました。
初めて食べたのですが、どの味も食べやすく美味しかったです!!昼食後、作業が始まるまで大工の方達とも会話したり、グランドゴルフをしたりしました。楽しかったです♪大工の方達も気さくで優しかったです。
午後からも作業の続きを行い、その日のボランティアは終了しました。
最後に皆で集合写真を撮りました。
とても有意義で楽しいボランティアになって本当に良かったと思いました。自分の行った作業が少しでも誰かの役に立ってくれるとうれしいです。遠野での初めてのボランティアを終えて思ったことは、ボランティアは仕事もコミュニケーションも自分から進んで行動することが大切だということです。自分から進んで何かをしようとすればそれだけ多くのものを得たり、学べたり、出会えるのだと思いました。そして謙虚な心をいつでも忘れないことも大切だなと思いました。これからもいろんなボランティアを行うと思いますが、今日が遠野でボランティアをはじめた第1歩。今日学んだり感じたことを忘れず最後まで頑張っていこうと思います!












