3月2日~久慈・小袖海岸~
お昼ご飯を食べた後、車で久慈市にある久慈・小袖海岸へ向かいました。
ここには舟渡海岸海水浴場があり、震災で大きな被害を受けました。しかしボランティアの手によってごみが片づけられて、ここは昨年の夏、岩手県内で唯一開くことができる海水浴場となりました。しかし今でも監視小屋が流された後をくっきりと見ることができますし、レストハウスは今でも営業を再開していません。震災の爪痕がくっきりと残っている姿は、とても生々しく映りました。
また、この近くでは「北限の海女」と呼ばれる海女さんが活動していて、海女さんはウニを採るため海の中へ7m近く、10分も潜ることができるそうです。観光客の前で素潜りを披露してくれることで人気がありました。
しかし、震災で建てたばかりの立派な海女センターの建物が全壊してしまいました。活動は絶望的と言われていた状況でも、わずかながら夏場に活動できたそうですが、今は冬場ということもあって海岸に活気はありませんでした。本格的な活動がいつ再開されるか分かりませんが、早く再開して三陸の観光の目玉イベントになって欲しいと思います。
久慈・小袖海岸は同時に三陸海岸で屈指の景勝地でもあります。
海岸沿いに数々の岩が並び、その光景はとても壮観です。その中でも「つりがね洞」や「兜岩」の奇岩は目を引くものがあります。この日はあいにくの曇天でしたが、晴天だったら綺麗な海と相まって素晴らしい風景だろうなあと思いました。
ところで、自分は真っ先に福井県の東尋坊を思い出しました。奇岩があり、海(太平洋と日本海の違いはありますが)が見える風景がとても似ていると感じたのです。しかし、東尋坊と違い、久慈・小袖海岸はあまり知られていないのが現実だと思います。
現状、お土産屋さんや食事店がない観光設備の状態を改善して、例えば湾内を運行する遊覧船を導入、奇岩を間近から見てもらう。このようなことをしたらもっと人が来て、注目が集まり、三陸の地域が活性化するのだろうなぁ、と感じました。
車窓からでしたが、久慈・小袖海岸を見てここは、震災復興後の三陸の一大観光地になり得る可能性を感じました。早く復興して、ここに人が集まって欲しいと思いました。






今年は海女さんの活動を活発にしてもらい、観光客が増えて、三陸が賑やかになってくれるといいですね。
本当に、切実にそう思います。
復興したら、共に久慈へ行きましょう。