3月4日~まざっせプラザより~
私達は福島県須賀川市の阿部農縁さんでお世話になっています。
3月4日。須賀川市に隣接している郡山市で販売イベントに参加させていただきました。郡山駅前の大通りにあるまざっせプラザというところで、商品の販売の他にも、陶芸教室、キャンドル作りなどが行われていました。
≪写真1:イベントが行われたまざっせプラザ≫
そのため、イベントでは阿部農縁さんの他にも、福島県田村市の方や同じ須賀川市で野菜を育てておられる農園の方など、少しでも風評被害をなくし、復興に向かって活動している方々がいらっしゃいました。震災時のお話を伺うと取引先から契約を打ち切られたり、観光地の利用客数が激減したりと、風評被害がもたらす影響の大きさが伝わってきました。
その中でも、印象に残ったのは、果樹生産者に対する風評被害です。「果樹生産では観光での収益と商品として出荷することでの収益がある。そして、今回の震災でその両方が風評被害をうけている。」そういっていた農園の方の言葉です。私は今まで新聞やニュースなどで風評被害に関する情報が取り上げられているのを何度か見たことはありましたが、食品に関することが大半を占めていたように思います。しかし、今回お話を聞かせていただくなかで、食品だけではなく観光の面での影響も大きかったということを感じました。そういったメディアではあまり情報発信をされていないことをこれからの活動で伝えていきたいと思います!
≪写真2:阿部農縁さんで販売した商品≫
3月4日 まざっせアーケット
3月3日(土)の夜に無事に福島県須賀川市へ到着!
宿までの道のりをタクシーで移動中、運転手さんとお話ししました。
この活動の趣旨を伝え、大阪から来たと言うと、東日本大震災での被害やおすすめの観光地など丁寧に教えていただきました。短い時間でしたが、関西弁とはイントネーションが違う喋り方に初めてふれることができ、とても新鮮で楽しいひと時でした。
須賀川1日目は郡山市のまざっせプラザにて開催された
「まざっせアーケット」に参加させていただきました!
「まざっせ」とは、「混ざりましょう」という言葉だそうで、まざるとは、英語でJoin us!「ご一緒に!」という意味です。街中の賑わいを考え、語り合い、魅力を発信していくことを目的とした「まざっせKORIYAMA」!郡山のまちづくり拠点、人や情報の交流拠点となるようにと活発に活動を展開しており、これらの活動には昨年3月11日の東日本大震災の復興への願いも含まれています。
地震や津波などによる被害も大きいですが、福島第一原発の水素爆発による風評被害問題には多くの農家さん達も悩まれています。少しでも地域を元気にしよう!福島の魅力を改めて多くの方に知ってもらおう、広げよう!という気持ちが強く伝わってきました。
3月4日のイベントでは「行ってみよう!梅とさくらのみどころ」というテーマに、陶芸教室(三春町「安里窯」や福島県内の桜と梅の写真展、また、おいしいもの市ということで、農家さんたちの愛情のこもったお弁当やお漬物、野菜や特産物を販売しました。私達は阿部農縁さんの一員として販売のお手伝いをさせていただきました!もう3月だというのに所々に雪が残るほどの寒さでしたが、そんな寒さを吹き飛ばすほどのまざっせの参加者の皆さんの明るさに、こちらも元気をいただきとても楽しい時間を過ごしました!
お昼の休憩時には、阿部農縁さんの手作りのお弁当をいただきました!農園で栽培した野菜をふんだんに使った料理は最高で、ヤーコンの入ったコロッケは特におススメです。
販売中にはまざっせに参加している他の農園さんや市役所にお勤めの方ともお話でき、震災や農園に関する貴重なお話をしていただけましたが、やはり風評被害についての話題が主に取り上げられました。ある農園さんのお話では、「今はあちこちのメディアで風評被害についての話題が取り上げられている。しかし、これも時間が経つにつれて徐々に取り上げられる数が減り、人々の風評被害についての関心にも変化がみえてくるであろう。ただ、悪いイメージだけが取り残されたまま人々の記憶から薄れいくことだけは防ぎたい。」とおっしゃられていました。マスメディアの与える情報が情報受け取り側に与える影響の強さや人々のリスク認知がさまざまであることによる影響、自分は「安全」だと思っていても「危険」だと思っている相手にどのように「安全」を伝えるかによる影響などを改めて考えさせられました。
福島での活動初日ということもあり、福島の方々との交流も初めてで緊張していましたが、皆さんはとにかく明るく元気いっぱいで、何か質問させていただくととても丁寧に答えてくださる優しさにも触れることができました。この明るさと人情を持っている福島の方々なら、福島を守り抜き、必ず震災以前よりも素晴らしい生活を獲得してくれるだろうと感じることができたと同時に私も復興の力になるべく、まずはこのブログから福島県の魅力を発信していきたいと思いました。まざっせで出会えた皆さん、ありがとうございました!
さて、5日からはいよいよ阿部農縁さんでのお手伝いが始まります。
この日にお会いした阿部農縁3代目の方はとても親切な方で、これからの阿部農縁さんでの活動がとても楽しみです!
3月4日
3月4日、今日から私のふるさと応援隊としての活動がスタートです。
午前6時過ぎに大阪府高槻市の家を出て新幹線を乗り継ぎ、午後2時前に無事に気仙沼に到着しました。初めての東北は予想以上に寒かったです。
気仙沼駅まで気仙沼復興協会の方に迎えに来ていただきました。早速、車で津波の被害が大きかったところの様子を見させていただきました。実際に被災地を見てあまり実感がわかなかったです。がれきはほとんど片づけられており建物の基礎の部分だけが残っている場所が多かったです。
また、全体的に人通りが少なかったです。聞いたところによると、被害の大きかった場所を通っている人はほとんどが私のように外から来た人だそうです。
写真に写っている道は自衛隊の方が土を盛って作った道です。また、ほんの数十メートルの違いで被害を受けたところとそうでないところがありました。地面の水はけが原因だそうです。
左のアパートは一階部分が大きく被害を受けましたが、右の建物は無傷でした。このような被害のあるなしの差が激しい境目がいくつもありました。
一通り回らせていただいた後は宿泊先のお家に上がらせていただきました。今回は気仙沼復興協会の親戚の方の家に滞在させていただきます。よろしくお願いします。泊まらせていただく家は目の前に海が広がり、手前まで津波が来た場所です。
夕ご飯をいただいた後、震災当時の話を聞くことができました。震災から電気と水道が元通りになるには約1か月かかったそうです。
それまではろうそくで明かりを灯していたらしいです。そのろうそくを調達するのも震災後の買い占めがあったため非常に大変だったらしいです。
このほかにも現地の人が撮影した津波の時のビデオを見せていただきました。改めていろいろと震災について考えさせられました。
明日と明後日の二日間は写真の洗浄作業に参加させていただく予定です。今後の活動については、逐次報告していきたいと思っています。
明日から自分ができることを精いっぱい頑張らせていただきたいです。
ぐるてく
3月4日に「ぐるてく」という久慈観光協議会の方が企画されているプロジェクトに参加させてもらいました。「ぐるてく」とは、街中交流観光誘客実践事業です。目的は、街中にお客さんを呼び、まちを歩こうという目的で始まったそうです。参加者は、全国各地のどこの方が来られても良いそうです。ネットやチラシを通して募集をかけているそうです。チラシは、盛岡、八戸、久慈広域で配られているということもあり、地元の方々の参加が多いそうです。地元の方でも「ぐるてく」を通して初めて歩いて、そこの魅力に気づくこともあるそうです。
「ぐるてく」は今年度の8月から開始された企画で、今回が7回目でした。まちを歩くのは変わらないのですが、毎回テーマがありそれに沿ってまちを歩いています。例えば3回目は山登り、6回目では親子で楽しむことを目的とし、親子で久慈市内を歩きながらチェックポイントにいき、言葉を見つけていき最終的には一つの言葉にするといったゲーム感覚でできる企画です。このようにいろいろな企画を交えて、「ぐるてく」は行われています。
今回は6.2kmを歩き、みんなで自分の歩数を予想するゲームを交えながらやりました。年齢制限がなかったので、小さい子供も参加していました。
そんな中、参加者の方に東日本大震災のお話を聞かせていただきました。久慈駅からだいぶ離れたところにマクドナルドがありましたが、震災後は営業停止となりなくなってしまいました。このマクドナルドが市の唯一のマクドナルドだったのですが、被災してしまい機械が使えなくなり、完全に撤退してしまったそうです。周辺にはスーパーなどもあるのですがそこは大丈夫で、普通に営業していました。やはり波がくる少しの角度の違いが、こういった差を生んでいると改めて感じました。
「ぐるてく」に参加したことで、また地域の方と交流でき、震災の話やたわいもない話ができてすごく楽しくて、あっという間に時間が過ぎていきました。今年度は今回が最後だそうです。来年度はまだ続けるか未定だそうです。できれば私は来年度も続いていたらと思います。来年度もやることで、一人でも多くの方に参加してもらい、もっと地元の方自身に久慈の魅力を気づいてほしいからです。
久慈の魅力の一つとして、琥珀博物館があります。琥珀博物館は駅からすごく遠いですが、施設はすごく充実しています。琥珀の採掘体験ができたり、実際に琥珀を掘った穴を見学できます。
ほかにも久慈には美味しい食べ物や温泉などがあります。駅前の大判小判というアンテナショップに売っている野田塩アイスは、濃厚でかつ塩の味がほのかにして、またミルクの味を引き立てています。このように久慈に眠っている素晴らしい観光資源をもっと見つけたいです。
ぐるてく終了後に4人で撮影
3.11に向けて 陸前高田市 上長部
3月1日からの3日間、私たち遠野組先発隊の4人は陸前高田市気仙沼町上長部にてスギの木の皮むきのボランティアに参加しました。私たちがお手伝いをした場所は海から約400~500mの所にあり、今回の東日本大震災の津波による影響でスギの木が海水に浸かってしまったほか、海岸付近にある魚の加工工場自体が流されたため冷凍してあったサンマや鮭・イクラのパックなど約8万トンにも及ぶ魚がこの地に大量に流されました。
NPO法人遠野まごころネットは4月の中旬頃からここの復興活動を始めたそうです。時期が春頃だったため、陸に流された魚が腐り始めたことと悪臭から虫が湧き、復興活動を始動した当時はとても大変だったと言います。瓦礫の撤去作業よりも先に魚を撤去することから始めたそうです。この魚の撤去作業は5月6日まで行われました。その後、瓦礫の撤去作業に移るも瓦礫の下にはまだまだ流された魚がたくさん残っていました。全ての撤去作業が完了したのが7月頃だったのだそうです。夏場の悪臭はさらに酷く、嘔吐する方も中にはいらっしゃったのだとか。このお話から震災当時の過酷さがひしひしと伝わってきます。
私達応援隊は、海水に浸かったスギの木の皮をむくことで木に虫が入り、腐るのを予防し木を再び使用できる状態に戻すというお手伝いをしました。そして再生したこの木で現地のおじちゃん達が製材所を作るという作業を今現在同時進行で行っています。2月21日から始まった三陸の復興を見つめる巡礼の旅・三閉伊ウォークでは、三陸沿岸約300キロを徒歩で進み、震災からちょうど一年となる3月11日に3隊長がここ上長部に向かいゴールを目指しています!それに備え急ピッチで作業を進めている最中です。
3月11日完成予定の製材所
一緒にボランティアをする方々は老若男女問わず、国籍問わずさまざまな方々と共に復興作業のお手伝いをしました。皆さん気さくな方ばかりで作業をしながらも少し会話をするだけですぐに打ち解け、作業場では話がついつい弾みます。お昼休みには毎日「おがさんの会」という地元の方達が汁物を作って下さったり、「ゆべし」や「がんづき」など地元の名物料理も振る舞って下さいました。3日のひな祭りには菱餅まで頂きました。私達はそのお礼にと毎回お賽銭をボックスの中に入れ、「おがさんの会」ではそのお金で食材を買ったりしているそうです。
「おがさんの会」より頂いた菱餅
ボランティアを始めて3日目ですが、毎日さまざまな人との出会いがあり、ふれあえることが何より私自身を刺激し、新しい何かを得た気持ちがして凄く楽しいですし、私たちが皮むきをした木で製材所が作られていると思うととてもやりがいを感じます。またボランティアに参加されている皆さん、現地の方々共にとても心優しい方ばかりで、すれ違えば交わす気持ちの良い挨拶、ちょっとした心遣いがとても新鮮であたたかいです。私に出来ることはこのブログやtwitterを通じ、現地の「今」をお伝えすること。現地の方に少しでも恩返し出来るようこれからも精一杯頑張ります!












