3月
7

現地に来るからわかること

Category 遠野班     Tags
  • Clip to Evernote
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

遠野到着4日目にしてボランティアに初参加となりました。今日は大槌町の宅地跡の清掃活動です。作業場所はニュースなどでも話題となった、「はまゆり」という船が津波によって屋上に乗った建物がある赤浜です。現在、あの船は撤去され建物だけが残っています。しかし東日本大震災の記憶を残すため、再現保存をすることを赤浜住民の方々は希望されています。

赤浜住民の方々の願いが書かれた看板。そしてその奥が実際の建物。

JR釜石から赤浜に着くまでの移動中、景色は一変しました。赤浜に近づくにつれ建物といえるものは少なくなり、着いた時、そこにあるものは家が建っていた跡、かろうじて残った鉄筋コンクリートの建物のみでした。テレビやインターネットで見る被害状況で、被害者数は知っているはず、被災地の様子は知っていたはずなのです。しかし、実際に現場を見ると違った感覚が押し寄せてきました。ニュースやインターネットでは1つの情報を深く、またたくさんの情報を短時間で得ることができます。しかし、「感じる」ということができません。私は今まで情報を得ていただけ、その街の雰囲気、街の色を感じていなかったことに気がつきました。本当に被災地を理解することは数字を知ること、映像を見ることだけではないと実感しました。

赤浜の風景。家は流され跡だけが残る家が多い。

作業は瓦やガラス片、コンクリートなどを拾い集めるものでした。スコップで土を掘り返せば掘り返すほど、名札やビデオテープ、おもちゃなど様々なものが出てきます。壁も柱も無く、あるのは家が建っていたのであろう跡、そしてボロボロになった鉄筋コンクリートの建物ぐらいです。しかし今でもそこには人が生活し、思い出を作った跡が残っていました。被災地の状況を写真で見た感想として、「なにもない、全て失った」などの言葉をよく耳にします。しかし今日私は何もないのではないと思いました。そこに住んでいた人々にわかる、どこか思い出を蘇らせる何かがまだ残っているのではないかと思います。だからこの街から離れたくないという方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

赤浜には最近1軒の喫茶店がオープンしました。名前は「チロリン村 ぽんた」。店主の方は仮設住宅で暮らしながら、お店まで通っています。短い時間でしたが、津波が起こった時、また4日目に自衛隊に発見される時までのことを詳しく話してくださいました。ここまで詳しい話を聞いたことがなく、ただ驚きました。最後に店主の方が「皆さんにありがとうと伝えたい」とおっしゃっていました。この「チロリン村 ぽんた」に関しては、今後詳しくブログを書きたいと思っていますので、ぜひ皆さんに読んでいただけたら嬉しいです。

「チロリン村 ぽんた」3月赤浜にオープンしたばかりの喫茶店。

いよいよ始まりました!感じたことを皆さんに届けたいと思います。よろしくお願いします!

1 コメント “現地に来るからわかること”

  • taniguchi 2012年3月12日 10:42 PM

    街に行って初めて感じること、それは自分の足で行ってみないと感じることのできない感覚だと思います。だから、それを多くの人に伝えるのは簡単ではないと思います。
    話は変わりますが、被災者の方が自ら喫茶店をオープンしたのはとても大きな第一歩だと思います。とても生き生きとした印象を受けました。「チロリン村 ぽんた」の詳しいブログ楽しみにしています。